美味しくないソーセージを買ってしまった時の対処はこれしかない。

今週のお題「得意料理」

 

得意料理というお題の元に書いてはいるが、基本的に下ネタなので苦手な人は避けてください。

 

 

先日、安さに惹かれて買ったソーセージがすこぶる美味しくなかった。

 

あまりこういう事は無いのだけれど、肉の食感から皮の厚さ、味に至るまで、全てが僕の好みに合わなかった。

 

それでもソーセージ好きの端くれとして、どんなソーセージであっても美味しくいただきたいと思っているので、どうにか美味しく食べられる方法がないかなと考えていたのだけれど、そういえば以前、カリーブルストなる食べ物がおいしい、というようなことをテレビで見聞きしていたのを思い出した。

 

このカリーブルストというのはソーセージ大国であるドイツが発祥の、焼いて一口大に切ったソーセージにカレー粉とケチャップをかけただけのお手軽メニューである。

 

いわばドイツにおけるおやつ的存在、大阪であればたこ焼き、原宿におけるクレープ、和田アキ子にとっての勝俣州和のように、お腹がすいたらとりあえず食べたくなるものらしい。

 

最初にこのカリーブルストを知ったときには「そんなもんケチャップとカレー粉の味しかせんやろ!この阿呆たれが!」とテレビに対して憤慨&絶叫を繰り返し、意識高い系ソーセージ原理主義者みたいな意固地さに苛まれていたのだけれど、一度味わってみるただけで病み付きになってしまったのは、やはり僕の中にドイツ人の血が流れている証拠なのだろう。

 

カリーブルストの魅力を知ってしまった僕は、カリーブルストなしでは生きていけない様な猥褻な身体になってしまった。トイレにいって自分のソーセージを見る度にケチャップをかけたくなったり、カレーの匂いが漂ってくるだけでソーセージが反応してしまう様な無様さである。

 

猥褻だけに留まらない、淫らで尻軽なソーセージ原理主義からの改宗者だ。どこか慈悲深い宣教者が、肉欲とケチャップとカレー粉に溺れた僕と僕のソーセージに慈悲と許しを与えてくれないかと願ってやまない。

 

ちなみにではあるが、スパゲティにハマっていたときは前世がイタリア人だと宣言して女性を口説いていたし、出汁とりに熱中していた時には「僕の母親は船場吉兆の女将だ」と公言していた。

 

会う人みなに「頭が真っ白になって……頭が真っ白になって……」と言っていたのは昔の話だけれど、僕の言葉が正しいのであれば僕はドイツ人とイタリア人と日本人のミックスになるのだろう。

 

まあそれも食品偽装ならぬ血統偽装なのはいうまでもない。

 

そんな原理主義者である僕ですらも改宗をはかり、軟弱な思想に染めてしまうカリーブルストは、好みでないソーセージを食べるのに向いている調理法なのだと思う。

 

うまいソーセージはカリーブルストにするとなんとなくもったいない気がするし、やはりそのまま食べるかパンと共にホットドッグにするかもしくはご飯と一緒に口に含んで、もう脳汁が溢れて唾液に変わってしまうくらいにまで噛み締めたい。

 

ということを書きながら、以前なかなかに有名な料理屋で働いていた知り合いが「ひれ酒はええ酒や無くて、安い紙パックの日本酒で作った方が美味しいんや」と言っていた事を思い出した。でも思い出したからとってひれ酒の話が続く訳ではない。ただ思い出しただけだ。

 

テレビで料理番組を見ていると、ケチャップは火を通す事で酸味がまろやかになってコクが出る、なんて事をいい、例えばナポリタンやチキンライスはケチャップを加えてからさらに炒めたり加熱したりする事を推奨していたりもするけれど、ことカリーブルストを作る際にはケチャップを加熱しないことをおすすめする。最後にかけるのみだ。

 

基本的にあまり美味しくない、まあ言ってしまえば安めのソーセージは、脂がきつ過ぎてかつ何となく甘い傾向にある。これを中和させる為には、ケチャップの酸味が重要になるのだ。なので個人的に普段から愛用しているケチャップはハインツなのだけれどこれは甘みが強すぎるので、カリーブルストに向いているのはカゴメなどのケチャップ、しかも安い用の酸味が強いタイプをおすすめしたい。そしてカレー粉もネットで話題のインデアンカレーやGABAN、神戸アールティなどの拘ったものでなく、業務スーパーで買えるようなS&Bの缶のやつこそが至高である。

 

そしてこの手軽さと美味さのギャップこそが、さらなる改宗者を増やす大きな切っ掛けなのではないだろうか。

 

このソーセージ、まずいなあ。

そう思った時に、ぜひともカリーブルストを試して欲しい。そして皆でスプラトゥーンさながらにケチャップをかけあおうではないか。カレー粉かけあおうではないか。

 

ああ、誰か、僕のRスティックを操作して、淫らなカリーブルストを作ってくれないか。