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嫌われたくないと思った時点で、多分嫌われている。

愚痴とか、希望とか、思い出とか、好きな物とか、そんなものの寄せ集め。テリーヌみたいなもん。違うか。

おばちゃんの重力の話。もしくは世界の中心で危ないと叫ぶ。

日々の小言

虫いるでしょ。虫。

あの、明るいところに一直線で向かっていくやつ。怖いですよね。

あの虫みたいに、おばちゃんって急に近寄ってきません?

特に自転車に乗ってるおばちゃん。

あれって、おばちゃんに見えてるけど、本当は虫なのかな。

うん。違うな。

 

自転車で走ってると、よくおばちゃんとすれ違います。

ムダに事故りたくないので、おばちゃんの走ってくる方向を見定めて、

僕もぶつからないように進路を決めるんですよ。

 

で。

ちょっと進むとおばちゃんの進路が微妙にずれてるんですね、さっきと比べて。

で、また僕は修正するんですよ。ぶつからないように。

 

よし、コレで大丈夫だろうと思えるくらいに距離をとってまっすぐ走って、

おばちゃんとすれ違う瞬間、

なぜかおばちゃん、僕のギリギリ横にいるんです。

で、ぶつかりそうになって、

「あぶなーい!」

って叫ぶんです。

耳元で。凄い怖い。

 

で、なにこれ。って思って。

 

おばちゃんが危ないって叫ぶって事は、

僕が悪いってことですよね。

おばちゃんが悪かったら

「ごめんなさーい!」

って叫びますもんね。

耳元で。まあ、それも凄い怖いけど。

 

僕は気をつけて距離を置いてたはずなのに、

いつのまにかおばちゃんの隣にいる。

でもおばちゃんは悪くないってことは、僕が悪いってことになる。

それがどういう事かといえば、僕は離れていこうとしてたのに、

離れていくどころか近づいてしまっていた、って事になる。

 

しかし、しかしだよ。

僕は意識をしっかり持っておばちゃんから離れようとして、

身体も僕が意識した通り、離れていくように動いていた。

現に目視で距離も測っていたし、安全だと思って自転車を漕いでいた。

 

しかし結果として、僕はおばちゃんとふれ合えるほど近くにいた。

そう、キスできる程に近く。

 

ということは、僕とおばちゃんの間には、

人間の力では制御できない何かが存在するのではないか。

いったい、冷静(僕)と情熱(おばちゃん)の間になにがあるのか。

 

これが今日の議題です。

 

物を引き寄せる力、といえば、何が思い出されるでしょう。

男の視線を引き寄せるものはエロで間違いないですが、

自転車を漕いでいるおばちゃんにエロはなく(もちろん場合によりけりでとてもある人もいる)、引き寄せられたのは目線ではなく僕自身だったのでこれは違うでしょう。

次にあげられるのは幸運を引き寄せるといわれる風水

昔のバイト先に、金運を引き寄せる為に黄色の財布を持って、

手のひらの大陽線グリグリに金色の線書き足していたおばちゃんがいたのですが、

あの人は元気でしょうか。

ちゅうかもし自転車のおばちゃんが風水師なら落とし穴回避できるはずだし(アビリティ)、そんなら自転車をよけるのなんてわけないだろうし、

引き寄せられたのがお金ではなく僕だということで、

風水も違うと。

 

あと引き寄せるっていったら、

やっぱ重力だよね。

地球がリンゴをひきよせたように、おばちゃんが僕を引き寄せたのだ。

それしかない。

そうじゃないと説明つかないもん。

いや、ほんとに。

おばちゃんが近寄ってきていたのでなく、

僕が、もしくは僕と地球が、おばちゃんの重力に引っ張られたわけだ。

おばちゃんの重力によって。

すなわち、おばちゃんは動いてないから悪くない。

勝手に引っ張られてきた僕が悪い。

だからこその「あぶなーい!」なわけだ。

おばちゃんが中心で、すべての物がおばちゃんに向かって引っ張られていく。

世界の中心は、おばちゃんなのだ。

 

多分地球が自転しながらも公転できているのは、

太陽だとか月だとか、もちろん地球の重力とかでもなく、

おばちゃん達の重力が引き合っているからなのだろう。

 

なので僕は自転車を降りてすいませんでしたと謝りながら、

地球を守っていてくれてありがとう、とおばちゃんに心の中で感謝したのだ。

 

話変わって、夏になるとおばちゃんがよくかぶってるサンバイザーあるじゃないですか、フルフェイスで可動式の。鉄工所の人が使ってる火花避けみたいなやつです。

 

あれかぶってるおばちゃん、すげー虫っぽいよね。

だからやっぱり、自転車に乗ってるおばちゃんって、虫なのかもしれない、

と思った午後5時半。