僕のソーセージを食べてくれないか

そうです。私が下品なおじさんです。

社交辞令は社交辞令として受け取ってもらわないと困る。

俗にホルモンと呼ばれる、内臓類が好きだ。

 

味はもちろん、見た目とか触感がなんとなく女性の陰部のように思えてエロいので好きなのだ。

 

しかしグロいのは苦手なので映画とかで内臓ブシャーとかは苦手である。録画していたアンナチュラルも、ご遺体を触るシーンはいつも薄目で見ている。だいたいのシーンを薄目で見ているので井浦新の目は余り見えていないが石原さとみの唇はきちんと見えているし、窪田正孝の唇はいつも不健康そうだと思っている。

 

もっというなら赤貝とアワビも大好きである。さらにもっというと観音開きという響きも好き好き大好きちょう愛してるなので、だれか観音様を見せてくださいと思うとともに蜜壷という言葉もさらにさらに大好きなので、だれか蜂蜜(比喩)を舐めさせてください。僕はプーさん以上に蜂蜜(比喩)が好きだと断言出来る。

 

しかし今日はそんな僕の趣味嗜好を書くのではなく、久しぶりに料理の事を書きたい気分なので、最近美味しかったもの、内臓のことを書こうと思う。

 

そう、それだ。その話だ。内臓の話だ。最近食べて美味しかったのは豚のハツ、つまりは豚の心臓である。

 

僕は日常的に料理するのだけれど、そう言えば普段から喜び勇んでシモネタを書いているような人間がいくらきちんと料理をしているといっても、僕個人的には信用できない気がしている。つまりは僕が僕を信用出来ないという構図となり、なんとなく自己分裂の人間みたい書きかたですが、それがなんと現実なのです。

 

シモネタばかり言っている人間の料理を想像すると、なんとなくではあるが全部が汚く見えてしまう気がする。お前はちんこを触った手でそのまま料理しているんじゃないか、という疑念が拭えないのである。自分で調理しているにも関わらず。

 

しかしながら、ちんこが汚いもの、というのも思い込みの1つである。僕は舐め専なのでそういった場面にでくわえすことがあれば喜んで女体の全て、そう全てを舐め尽くしますが「ちょっと、、そんなところ、、、汚い、か、、ら、、だめだよ」と言われると余計に興奮してしまい「全然汚くないよ。むしろ綺麗だよ、というか美味しいよ」という風に返答しますし、現に言葉にするだけでなく心底そのように思っているしできれば行為の後には汗ばんだ脇でおにぎりを握って欲しいくらいだ。

 

さて、そんな僕ではあるが料理をする際にはもちろんきちんと手を洗う。当たり前である。ちんこなど以前に、この世界は汚いのだ。うす汚れている。目に見えないウィルスもいっぱい存在するし、目に見えるものであれば一番汚いのは人間。そしてその数もいっぱい。なにより私もその汚い人間の1人であるので、汚い人間が料理をする前に手を洗うのは極めて当然の行為である。

 

なにより、僕はお腹が弱いのだ。冬に冷たいものを食べればお腹をこわし、辛いものを食べてはお腹を壊すのを繰り返している。なので衛生面には余計に気を使うようになっている。更に言うと、頭も少し弱い。なので本来であればきちんとした料理のブログ、読んだ人が思わず作りたくなってしまうようなレシピや食欲をそそるような情景を書こうとしているにも関わらず、なぜか変な言葉が入ってしまいいつの間にかうんこちんこが画面を装飾してしまっているような体たらくである。僕にとっては、陰毛がエディブルフラワーのごときものである。

 

そんな人間なのでもう一度言うが人一倍衛生面には気を使う。爪はいつも短くしているし、肉類や魚類を触る時には調理に使える使い捨てのゴム手袋を使う。

 

爪を切る。

ゴムを使う。

 

そう、まるでセックスの心構えと同じである。なので僕はいつの間にか「セックス=料理」と頭の中で変換している節がある。なので別に夫婦間でセックスが無かったとしても僕が作った料理を妻がおいしいと食べてくれたのならば、それはもうセックスをしたのと同等なのである。極めて手軽。

 

なのでもしセックスをしたいけれど相手がいない、という人がいれば、誰かに手料理をつくってあげればよいと思う。しかしこれが弁当になるとなんとなく味気ない気もしてしまう。というか弁当になるとそれはセックスではなく「テンガに自分の裸の写真を添えて渡した」くらいのものではないだろうか。

 

なので出来れば、自分のテリトリーにおびき寄せた上で手料理をごちそうする、というのが、やはりセックスである。

 

食卓という名のベッドの上で繰り広げられる官能。

 

まずは相手の上着を脱がすために温かいスープを提供し、次は身体の温もりを求めさせるためにあえて冷たいサラダを食べてもらう。少しとろみのついたシーザードレッシングはいやらしさを身にまとい、想像力を刺激する。少し黄色かかった白ワインで喉を潤すと、開放的になった気持ちと反比例する様に徐々に固くなってくるフォークが貴方を狙いにくるでしょう。ですがそこはパンで軽くいなして焦らす事を忘れずに。相手が今、心から求めているのはあなたのお肉なのです。でもそこで服を簡単に脱いで見せてしまっては折角のコース料理も台無しです。簡単に貴方のサーロインに到達出来ないように、魚介類を挟んできちんと魚の小骨が取れる相手なのか様子を見てみましょう。魚の食べ方が綺麗な人は、下着を脱がすのもスマートなのです。

 

ね、これは何?

まあいい。そもそもであるが、例えば前戯をおろそかにして即挿入を求めるような人間は、料理もへたくそだ、という勝手な持論を僕はもっている。セックスも料理も、相手が求めているものをいかに提供出来る事が重要である。

 

少し脱線したので話を戻す。

 

豚のハツである。ハツに限らず内臓類には少し臭みがありそれが苦手な人も多い。なので煮込み料理にする際にはその臭みを取る為に下茹でしたのちにまたハーブや香味野菜で煮込んだりもするのだけれど、いかんせんコレがめんどくさいのだ。そして僕はその臭みが苦手ではないので、塩水で揉んで洗ってそのまま煮込んでしまうこともある

 

が、昨日は煮込みすらもめんどくさかったので何かいいものがないか、と冷蔵庫を漁っていると昨年に作っていたニンニク醤油があったので、一口大に切って塩揉みして水洗いしたハツを、それに軽くつけこんで焼く事にしたのだ。

 

そして一切れ焼いて味を確認したところ、なんともいえず美味かったのである。

 

そんでね、もうね、一口食べて美味しかったら、なぜか身体が動きだすよね。

 

仕事で疲れてるからもうあとは寝るだけなのつって布団に寝転がったのにいたずらで首筋にキスされたらすぐに高ぶってしまって頭の中から睡眠がいなくなって「僕も舐めたいですぅぅ」つって急にタラちゃんが目を覚ましてしまうのと同じような感じ。ね、「だめ!かつおに聞こえちゃう!ワカメが起きちゃう!ああ、あああ!三河屋でーーーす!!!!」つってね。

 

まあそんな感じで僕の身体がサブちゃん全開になったので原付並みのスピードで身体を動かして、もうこれはあれ、「いこうぜピリオドの向こうへ」つってね。

 

漬け込みハツに合わせるにはこれしかないでしょっていうので、冷凍庫から凍らしてたご飯取り出して水とウェイパーとすりおろし生姜で簡易的に中華粥つくって、野菜室にキャベツがあったので千切りにしてジップロックに入れてすりおろしにんにくと醤油とみりんとすりゴマとごま油入れて振って箸休めに、そんでもう、大きめの器にさっきの中華粥を入れて焼いたハツのせて、ごま油かけて刻んだネギ散らして、食ろうた。

 

想像以上に上手かった。妻も満足していた。これ、すなわちセックス。サザエとマスの異種間行為。「ああ、フネこいじゃう!!波にのっちゃう!!!あああ!!こんっっちわーーーーーーーーーー!!!!!」つってね。

 

ああ、そういえば世間は七草粥の時期なのに、我が家はハツ入りの中華粥かと思いながら、でもまあ何にせよ美味しいは正義だよね、と言いながら、お粥とハイボールの飲み過ぎでお腹たぷたぷ。

 

そんな感じで、次はハツと豚の耳と豚足を大鍋に突っ込んで、アホみたいな味噌煮込みを作ってみたいなあ、なんてことを思っているのですが、暇な方、誰か食べにきません?

 

ええ、これはもちろん社交辞令です。本当に来られても困るので。うちの猫がビビるので。社交辞令は社交辞令として受け取ってもらわなければ、困るので。